365日の恋
そう言って、元気に手を振って送ろうとした。
でも。肩より上にその手が上がることは無かった。
笑顔も作ったつもりだったけど、上手く笑えない。
玲苑の後ろ姿を見送ってから手を下ろした。
瞬間、その場に崩れてしまった。
「振られちゃったなぁ…」
玲苑は先輩後輩関係なくモテるから期待なんかしていなかったはずなのになぁ。
あぁ、どうしよ…涙出てきた。
「何沈んでんだよ、長谷川」
そんな時しゃがみこんでいた私を覗き込むようにして声をかけてきたものがあった。
「光琉!」
「お、お前泣いてる…?」
「うっ、うるさい!」
「ほーう。玲苑に振られたわけだ。失恋の痛みが分かったか?俺は前から失恋中だから、俺が先輩だな」
でも。肩より上にその手が上がることは無かった。
笑顔も作ったつもりだったけど、上手く笑えない。
玲苑の後ろ姿を見送ってから手を下ろした。
瞬間、その場に崩れてしまった。
「振られちゃったなぁ…」
玲苑は先輩後輩関係なくモテるから期待なんかしていなかったはずなのになぁ。
あぁ、どうしよ…涙出てきた。
「何沈んでんだよ、長谷川」
そんな時しゃがみこんでいた私を覗き込むようにして声をかけてきたものがあった。
「光琉!」
「お、お前泣いてる…?」
「うっ、うるさい!」
「ほーう。玲苑に振られたわけだ。失恋の痛みが分かったか?俺は前から失恋中だから、俺が先輩だな」