365日の恋
話しかけてきたのは、幼なじみで同じクラスの神楽光琉。
自分で言うとアレだけど、私のことが…好き。
でも私は、同じく幼なじみであり、同じクラスの松谷玲苑が好きだった。
「…うん。今なら分かるな。光琉の気持ち」
失恋って痛い。苦しい。
涙止まらなくて息できないし。
これなら、まだ片想いのときの方が苦しくなかった。
玲苑……。振られても好きになったんだから、しょうがないのかな。
すぐになんて諦められないよ。
ふいに、手を差し出された。
顔を上げると光琉が、笑っていた。
「点数稼ぎだよ。失恋の直後に優しくされたら惚れるだろ?」
そう言ってニカッと笑う。口元に白い歯がのぞき、少し幼くみえた。
その笑顔につられるように私の口角が上がる。さっきまで笑えなかったのに。
光琉の…おかげかな。
差し伸べてくれた手をにぎる。
自分で言うとアレだけど、私のことが…好き。
でも私は、同じく幼なじみであり、同じクラスの松谷玲苑が好きだった。
「…うん。今なら分かるな。光琉の気持ち」
失恋って痛い。苦しい。
涙止まらなくて息できないし。
これなら、まだ片想いのときの方が苦しくなかった。
玲苑……。振られても好きになったんだから、しょうがないのかな。
すぐになんて諦められないよ。
ふいに、手を差し出された。
顔を上げると光琉が、笑っていた。
「点数稼ぎだよ。失恋の直後に優しくされたら惚れるだろ?」
そう言ってニカッと笑う。口元に白い歯がのぞき、少し幼くみえた。
その笑顔につられるように私の口角が上がる。さっきまで笑えなかったのに。
光琉の…おかげかな。
差し伸べてくれた手をにぎる。