365日の恋
「ありがと、光琉。確かに惚れそう。いい点数稼ぎだね」

立ち上がって涙を拭った。
そして、自分の頬を叩く。

「よし!」

「……びっくりするじゃねぇか」

光琉は一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐ笑って言った。

「長谷川、もう帰んの?」

「……へ?う、うん。部活も休みだし……。ってなんで?」

「いや、一人で帰らせるわけにはなぁ……って」

そっか。光琉は私のことを心配してくれてるんだ。優しいなぁ。
だからモテるのかな…なんて。
光琉も玲苑と同じですごくモテる。
三人でいたときはよく妬まれてたっけ。
どーせ私は二人と違って優しくないからモテませんよーだ。

「あのさ……一緒に帰んね?」
< 4 / 24 >

この作品をシェア

pagetop