365日の恋
「じゃあ、なんで?」

てっきり、嫌いになったのかと。
訳がわからなくて、じっと光琉をみた。
光琉はそんな視線に耐えかねたのか、少し顔を赤く染めながら目をそらしてつぶやいた。

「は、長谷川にみられてると、集中できねーからだよ」

は、はいぃ?
私が呆然として光琉を見つめていると、少し恥ずかしそうにそっぽを向いた。

「忘れてるんじゃないだろうな。俺はお前が好きなんだぞ?好きな女に練習を見られるとか集中できる方がいかれてるぜ」

自分の顔が赤くなるのがわかる。
そうだった。
普通に話してるから忘れてたけど私、光琉に好かれてるんだった。

「長谷川に見られてると、緊張するから////
だから、今日は部活休むよ」

そう言って、光琉は足元に置いていたかばんを肩にかけた。
通学かばんと、部活用のかばんのふたつ。
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