誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
久しぶりに妻である真奈美の愛妻弁当がなく、行きつけのラーメン屋に昼飯を食べに行くと
カウンターに座ってる宮路を見つけて隣に座った。
「よっ、お前もこの近辺回ってたの?」
「川嶋さんっ⁈
いや、どうしてもここのラーメンが食べたくて来ちゃったんですよ。
今日は公園弁当じゃないんですか?」
「たまにはな。」
店員に注文をしている川嶋を横目に見ながら
宮路は恐る恐る呟いた。
「川嶋さん…俺…正直分からないんです。」
「…何が?」
「…ここだけの話しにしてもらえますか?」
「なんだよ、急に改まって…。
変な奴だな。
大丈夫。俺は口が堅いから。」
「本当に誰にも言わないで下さいよ?」
宮路の真剣な眼差しに川嶋も深く頷いた。