誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
*******新井side*******
「ほ、本気ですか…?」
彼女が目を丸くして俺を見つめた。
…
…
あれ?
一目惚れをしたことは前に伝えた。
しかもそれなりに、あの時の俺だって初めて出会った女性にその場の流れのみに任せて伝えたわけじゃないつもりだった。
確かに…
出会ってすぐに告白をされたって信用度はかなり低いかもしれないけど…
それなりにアピールはしてきつもりだ。
…
…
もしかしたらそれさえも冗談に捉えられてしまっていたのかもしれない。
不覚だっ‼
彼女が恋愛に対して経験がないという話しを聞いたからこそ
ガツガツいかずに壊れ物に触れるように適度な距離を意識して接していたけど…
適度を意識したらしたで、気持ちが伝わってねーじゃん…。