誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
キャンディーナイトにとろける夜
******真島side********
「今日は俺のために集まってくれてみんなありがとな」
歓迎会もそろそろ終わりを迎えようとした頃
2次会の話やらも飛び交う。
「真島課長、二次会は男同士でキャバクラでも行きませんか?」
キャバクラ…?
自分のオフィスの時とは違う展開に少し戸惑う。
あいつらならきっと二次会は二次会で別の居酒屋になるんだろう。
「いや…俺は…」
そう言いかけた時、残業で歓迎会に来れなかった奴から携帯に着信が入った。
「なんだ?何かあったのか…?
すまない。残業組みから電話がきてるから続きはお前らでやってくれないか?」
そう言うと、軽いブーイングはありつつも、残り30分程でお開きになる歓迎会をまた楽しみ始める。
俺は少し離れた所で電話をとった。
「もしもし?何かあったのか…?」
…
…
…
「はっ⁈」
直ぐに電話を切り、席に置いていた上着を羽織る。
「あれっ?真島課長どうしたんですか?」
「すまない、急用だ」
それだけ伝えると足早に店をでてタクシーに乗り込む。
俺の頭の中は軽くパニック状態だった。