誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜



真島課長ならきっと、理解しようとしてくれる。

大丈夫。行ってこい。



真奈美の言葉に背中を押されて



覚悟を決めて


課長に会いに来た。




嫌われるかもしれない。

別れようって言われるかもしれない。

そんなことを考えら涙が止まらないけど…


電話じゃなくて

顔を見て

ほんの僅かな許しへの期待も込めて打ち明けた。




「はははははっ。…またお前は何を言って…

間違えてるぞっ

う、


浮き輪だろ?

浮き輪!

夏にむけて浮き輪を買ってはしゃぎすぎて報告に来たってパターンだろっ?」


苦笑いで

渇いた笑い声をあげた真島課長…。



そ…


そんな間違いするわけないでしょーっ⁉


えへへ浮き輪買っちゃった!みたいなノリでそんなくだらない事を報告しに、こんな遠くまで、ずる休みの手伝いをしてもらってまでくるわけないじゃないっ⁈


真島課長の中で、私ってそんなにバカキャラなわけっ⁈



< 157 / 201 >

この作品をシェア

pagetop