誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
真島課長ならきっと、理解しようとしてくれる。
大丈夫。行ってこい。
真奈美の言葉に背中を押されて
覚悟を決めて
課長に会いに来た。
嫌われるかもしれない。
別れようって言われるかもしれない。
そんなことを考えら涙が止まらないけど…
電話じゃなくて
顔を見て
ほんの僅かな許しへの期待も込めて打ち明けた。
「はははははっ。…またお前は何を言って…
間違えてるぞっ
う、
浮き輪だろ?
浮き輪!
夏にむけて浮き輪を買ってはしゃぎすぎて報告に来たってパターンだろっ?」
苦笑いで
渇いた笑い声をあげた真島課長…。
そ…
そんな間違いするわけないでしょーっ⁉
えへへ浮き輪買っちゃった!みたいなノリでそんなくだらない事を報告しに、こんな遠くまで、ずる休みの手伝いをしてもらってまでくるわけないじゃないっ⁈
真島課長の中で、私ってそんなにバカキャラなわけっ⁈