誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
2人、静かにみんなが私達を気にしながらも出て行くのを見届けると
新井課長は自分の椅子を持ってきて、私にも椅子を用意するようにいった。
これは…
本格的に何か重大な話しだ…っっ
なんかミスか何かしただろうか?
頭の中でぐちゃぐちゃと考えても答えもでずに、新井課長の向かいに座り、私達は向き合った。
「できれば、真島さんが戻ってきてからが良かったんだけど…」
「私…何かミスでもしましたか?」
「こんな事を俺から伝えるのは…すごく嫌だったけれども…
本社から果穂さんに書類が届きました。
目を通して下さい」
渡された大判の封筒から二枚重ねの書類を引き抜いて
手が止まった。