誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜


なんだこいつはっ⁈

なんでこんなに無垢な瞳で爆弾的な質問をなげかけてくるんだ⁉

なんでも言えと言ったのは俺だが…そういうことは、思っていても聞くもんじゃないだろ?


いや…

待てよ?

今の発言を普通に捉えるのはどうだろう…

まさか、前回のミスでそこまで思われてるとは正直思えない…

果穂は真面目に、仕事上の俺のミスを指摘してきたのかもしれない…。

男はダメだな…すぐにそっち系の話題と勘違いしてしまって…


冷静に考えてみろ?

果穂がそんな下系の話題を俺にふるか?


いくら下系に捉える事ができる話しの流れだったとしても…

もしここで、真面目に下系で返して変態扱いされてみろ…


ここは様子を伺うべきではないか?


「課長…?黙り込んでどうしたんですか?」

キョトンと不思議そうに見つめてくるつぶらな瞳に笑顔を返す。


「なんでもない、不能というのは…その…俺の仕事上のミスなんかを見つけてくれたのかな?」


穏やかに…

穏やかに聞いてみた。



< 35 / 201 >

この作品をシェア

pagetop