誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
「もしかしたら、眼鏡をかけた堅物の超エリート系だったりして?」
誰かが笑いながら呟いたから、私はハッとして課長に視線をやった。
課長も課長の性格を知らない人から見たらきっと…眼鏡をかけた堅物のエリートだ‼
「若くして課長になってるんだ…きっと冷静で冷たい奴だよ…。」
仕事上では課長も冷静だっ‼
恋人感ではちょっと冷たいけれど…っ‼
もしもみんなが話すような人ならば
うちのオフィスに第二の真島課長が現れるってことっ⁈
それはそれである意味恐い…
それでもし、プライベートで彼女に奥手であるような話しを聞いてしまったら…
一発殴りたい‼
「お喋りはそのへんで終わらせて、さっさと仕事に行けよ」
課長の一言で、みんながゾロゾロオフィスを出て行く。
私は聞きたい事や話したい事がたくさんあるのに…
今は勤務中…
課長…
3ヶ月も会えないなんて…淋しくならないんですか?