誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜


「あっ、大丈夫ですか?私…別にこの後の予定とかないんでまだ、調べたいこととかあれば付き合いますよ?」


やったー!なんて言えるわけがない。一応、微塵も思ってもいない言葉を伝えると…


「それなら…一緒に夕飯食べませんか?美味しい店を教えてください」


「いいですよ!」


チーン。


だから私お誘いはなかなか…断れない
タイプなんですよ…。



なんで予定がないなんて言ってしまったんだろう。




バカだ私…。





笑顔を繕って

心の中で号泣しながら、会社の近くの入りやすい居酒屋に新井課長を連れて行くと…


「やっぱり果穂さんも営業マンですね」と笑う。



「へっ?なんで?」


「女性だからオシャレなお店とか案内されるかと少し緊張してたんですけど…

この居酒屋らしい居酒屋さん。きっと会社の人達と利用してるんじゃないですか?」


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