誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜


「顔、あげてくださいよ?あんまり困った顔をされてると可愛いすぎます。」







へっ?

今…


なんて言った?


可愛い…って


聞こえた気がしたけどっっ


驚いて思わず顔をあげると、にこにこ笑ってる新井課長と目が合う。



「そんな驚いた顔をしないで下さい。そのままの事を言っただけですから。

…っと、先に酎ハイでもいいです?それともビールにします?」



恥ずかしげもなく、そんな恥ずかしい言葉を言ったあと、普通にメニューに目をやる新井課長から目が離せない。


可愛いなんて…

可愛いなんて…




恥ずかしすぎるっっ‼


顔がますます熱く火照るのを感じながら、一生懸命にプチパニックを起こしている自分の中の自分に声をかける。




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