誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
「大丈夫大丈夫!果穂ちゃんは毎回、決まったメニューだから。
もずく酢から始まって、浅漬けに刺身。最後にうちのまかないのラーメンで決まりよっ‼」
60過ぎの親父のドヤ顔にここまで困らせられたのは産まれて初めてだ…
さっきのさっき…女なのに寂れた居酒屋的な笑いがあったからには、定番おっさんメニューだけは避けていこうと思ったのに…
心の涙が止まらないぜっっ‼
「へえ…まかない飯なんてあるんですか?」
「特に常連の果穂ちゃんにはオマケで3枚チャーシューを多くつけてやってんだよ。
お前さんにも特別にだしてやる。」
「ありがとうございますっ‼」
新井課長が満面の笑顔で答える目の前で私…
ガックリと肩が落ちてしまいました。