誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
「なあ、そういえばあいつからなんか連絡きたか?」
にやけながら稲葉が宮路に聞くと、つまみの枝豆を食べながら宮路は携帯を確認する。
「あれから2時間も経つのに連絡がこないってことは、メールを見てないか、すでに姐さんと連絡をとってるか。じゃないですか?」
「…そうだな。つまんねーな。
せっかく、あいつの慌てふためいた声が聞けると思ったのに…」
「稲葉先輩って本当、真島課長ラブっすよね。」
「だってあいつ、からかい甲斐があるんだもん。」
「でも、姐さんと新井さん。2人で居酒屋なんて行ってたけど…
姐さんお酒大丈夫かな?」
「…子供じゃないんだし大丈夫だろ。それより真島に電話して、さっきのお前からのメールは半分からかいだと教えてやるか。
俺たちのせいであいつらがこじれても嫌だし。」