誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜

遠くで鳴ってる携帯の音にふと気づいて目を覚ますと


知らない天井が目の前に飛び込んできた。




…



…


ん？


私…いつ居酒屋から瞬間移動したわけ？





むくりと体を起こして部屋の中を見渡しても



全く持って見覚えがないけど

1ルームの綺麗なマンションの一室だろう。


パイプベッドの上に座り込みながら


頭の中を整理しようとしても全く記憶がない。




さあ…さて困ったもんだ。


もう一度部屋を見渡すとベッドの下に自分のバッグを見つけて携帯を取り出す。


まず、今の自分にできることは鳴ってたはずの携帯の確認だ。



画面に表示された着信履歴に真島課長の名前を見つけて


驚いて掛け直すと

残念ながら通話中。