誘惑したい上司の条件〜真島果穂になりたくて〜
すると突然ハッキリ聞こえてきた声。
「まだベッド貸してあげますから、疲れてるならまだ寝ててもいいんですよ?」
……⁈
ベッド⁈
2人は今一体何処にいるんだっ⁈
まさか本当に果穂のやつ…
力なく電話を切ると、真っ白になった頭を抱えてその場に座り込んだ。
まさか…たった一日、二日会わないだけでここまで事態が悪化するとは思わなかった。
果穂のことは信じてるつもりだったし…
会えないのだってたったの3ヶ月だ。
俺たちの年代でたかだか3ヶ月会えないのが我慢できなくなるようなガキ同士でもないのは分かっていたし
でも…
喧嘩した状態で離れた事には多少の後悔はあったけれど…
これから先、長いこと一緒にいるなら、喧嘩くらい乗り越えられないでどうする?
両思いという事実に甘えすぎていたのかもしれない…。