愛は時として狂気と化す
‡プロローグ‡


闇の中で

スローモーションで動く鎖。


その鎖に繋がれたあなたが

あまりにも綺麗で

美しくて


わたしは

狂ってしまった。



「…壊し……たい――」




一輪挿しの薔薇の花弁が


まるで血のように



ベッドの上に落ちた。



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