愛は時として狂気と化す


表側には可愛らしい丸文字で

【桜木灰さま】

と書かれていて


赤いハートのシールで封をされた


ラブレター……と思われる物…。


「隣のクラスの女子が…休み時間に渡してきたんだ…」

灰くんはこちらを見ずに言った。


「……」

やっぱり、ラブレターか…。



わたしは、破くように便箋の封を開けた。



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