愛は時として狂気と化す


女の子らしい字で綴られた、気持ちがよく伝わってくる文面。

本当に灰くんが好きということがよくわかる。


菊池瑛里菜…

何度か顔は見たことがある。


大人しそうな印象の子だった。



けれど……


誰よりも灰くんを愛しているのは

あなたじゃないの。




わたしは、手紙を小さく破っていった。



「瑠美……?」



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