愛は時として狂気と化す

言葉の意味が

理解出来なかった。


「何を…言ってるの…？」


「好きだよ。瑠美。


…夜の瑠美は…いつも以上に美しくて…魅力的だ」



灰くんは、目を細めなて言った。


「あ……あなた…頭がおかしいんじゃ…ないの…？
…わたしは…あなたを傷つけて
悦んで……」

「そんな瑠美が綺麗なんだよ。
俺は……ありのままの瑠美を愛してるんだよ？」



灰くんは


艶やかな笑みを見せたあと



再びわたしを受け入れるように、頭を下げた。



わたしは、今までにない衝動に駆られ


灰くんの顔を引き寄せた。



そして、自分の唇で灰くんの唇を塞いだ。


「ん…っ…ぅ……」


このまま、窒息してしまうんじゃないかってくらい

長い間唇を重ねていた。


「…っ…ふ…ぅ」

自分も息苦しくなり、唇を離すと

灰くんが強く、わたしを押し倒した。




そして、Tｼｬﾂを脱ぎ捨てると


そっとわたしの唇を撫でた。