穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「来週の土曜日はどうする?次の日試験だから、家でゆっくりする?」

私はカフェオーレ、孝徳はコーヒーを飲みながら、気遣って聞いてくれた。

「ここに来るのはダメ?」

「いいよ。じゃうちに泊まって、試験会場送るよ」

「えっ?それは申し訳ないよ」

「何を今更。それにちょっと買い物行くから通り道だし大丈夫だよ」

「買い物?」

「そう」

「何買うの?」

「内緒」

「内緒ってなに?」

「内緒は内緒」

「内緒にされたら気になって試験に集中出来ない」

孝徳は「はぁー」と、ため息をついた。

「どうしたの?」

「俺が送りたいの。迎えに行きたいの」

と、孝徳が諦めたように言った。

えっ!?

「俺がただ送るって言っても遠慮するだろう?だから、買い物のついでって言ってるの。実際に買い物の予定なんてないよ」

「孝徳・・・」

「咲希は素直に送られて、迎えに来てもらってください」

「それは・・・」

「遠慮しないで。俺が行きたいの」

「うーん・・・甘えすぎでしょう?」

「いいの。決まりね。金曜日の夜からここに来てね」

決められてしまった。

「はい」

素直に返事をする。

私もそれが嬉しいと思うんだから・・・

試験頑張って、気持ちを伝えよう。

「素直で可愛い」

と、孝徳に言われて、恥ずかしくなった。

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