穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
ランチはてっきりどこかで食べると思っていたら、まっすぐ孝徳の家に帰ってきた。

「なんで家?」

車を駐車場に停めて、車を降りると孝徳にそう言った。

「家でランチ」

「そうなんだ」

「不服?」

「そう言うわけじゃなくて・・・」

「咲希が勉強頑張ったから、前祝い」

前祝い?

「車だと飲めないから、ちょっと昼間から飲もうと思ってね」

孝徳は今日の為にワインを買ってくれたらしい。

パスタとお肉の煮込み、シーザーサラダと海老とアボカド、ピザは作れなかったから冷凍だけどね。と、孝徳は笑った。

私が試験を受けてる間に準備してくれていたらしい。

「嬉しい。どうしよう、凄く嬉しい」

私は孝徳が見れなかった。

泣きそうだったから・・・

「良かった」

と、私の頭を撫でてくれた。



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