穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「咲希」

そう言うと、私をソファーに横たわらせた・・・

孝徳はソファーに座らず、私の前に座り私を見ている。

「恥ずかしい・・・」

私はキスから逃れるように俯いた。

「ダ~メ」

俯いた私にキス・・・

優しいキス・・・

「好きだよ」

今日、最高のキスをくれた。

とまらない終わりのないキス・・・

「・・・あっ・・ん・・・」

吐息がもれる・・・

「咲希」

恥ずかしい・・・

私はまた俯いた。

「可愛い過ぎ」

そう言うと、ぎゅっと抱きしめてくれた。

それに応えるように、私は少しからだを起こしてぎゅっと抱きしめ返した。

「今日、帰さないから」

耳元で孝徳のそう囁いた。

私はもう一度、ぎゅっと抱きしめた。

< 112 / 181 >

この作品をシェア

pagetop