穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「先に荷物取りに行こう」

ぎゅっと抱きしめられたままの私。

いつも日曜日は自分の家に帰ってる。

晩御飯まで一緒に食べて夜に送ってもらってた。

でも今日は一緒・・・

「まさか、いつもみたいに帰ろうなんて思ってないよね?」

とてもイジワルなニヤリとした顔をして、私を覗き込んだ。

「さっきも言ったろ?帰すわけないだろう。もうずっとここに居ればいい」

そういうわけにはいかないけど、でもずっとここに居たい。

「帰る?」

孝徳はイジワルだ。

私の気持ちわかってるのに・・・

私は首を横に振る。

「じゃ先に取りに行こう。それにこのままここにいると俺、ムリだから」

そう言うと、ぎゅっと抱きしめて私を離した。

孝徳も照れてるようだった。

「歩いてスーパー行こうか?散歩しよう。散歩」

孝徳は立ち上がり、少し伸びをした。

幸せな時を過ごした。

とても幸せ・・・

これからもするたくさんのキスのはじまり・・・






< 113 / 181 >

この作品をシェア

pagetop