穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
土曜日。

孝徳の実家に向かいための車中。

「咲希?どうした?」

私は無口になっていた。

無口な私を心配したのだろう。

「ん?少し緊張してるのかな」

私の顔を見て、すぐに前を向いた。

「咲希でも緊張するんだ」

「普通するでしょう?」

「特に何も言わないよ。この間会ってるから大丈夫だよ」

孝徳はそう言うけど、私はやっぱり緊張する。

「ねぇ孝徳、孝徳は彼女を紹介したこととかあるの?」

ちょっと聞いてみたかった。

「ないよ。今まで彼女の話すらしたことない」

「そうなんだ・・・」

「なぁ、咲希。あんまり緊張するなよ。親父もお袋も咲希に会いたいだけだから。きっと俺が大切って言ってた人が彼女になったのが嬉しいんだよ。単純にそれだけ」

「わかってはいるんだけどね」

やっぱりよく思われたいとか嫌われたくないとか思うのかな・・・

この緊張はそういうところから来るのかな?

うーん・・・

でもしょうがない。

自分らしくいこう。



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