穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「失礼します」
と、管理部の静かなフロアに丁寧に挨拶しながら女性が入ってきた。
目線を上げる。
棚をカウンター代わりにして、社員でも管理部以外の人は中に入って来れないようになっている。
女性は加奈子だった。
珍しい。
「近藤さん少しよろしいですか?」
「なに?急用?」
内線ではなくわざわざなのが気になる。
近藤さんは管理部の私の上司になる人。
管理部は人事・総務・経理でなるが課ではない。
なぜ課ではないのかは知らない。
私は経理に所属している。
近藤さんが呼ばれてカウンターを周り、加奈子のそばまで行く。
何かこそこそと話をして、近藤さんが私に声を掛けた。
「緒方さん、森さんが手伝ってほしいらしいからお願い出来る?」
手伝い?
何を手伝わすんだ。
「はい」
近藤さんは加奈子のお願いを断れない。
二人は同期入社で、色々と加奈子は知っているらしい。
私はカウンターを周り、加奈子の前に立つ。
「なに?」
「そんな嫌そうな顔しないでよ。コーヒー出しを手伝ってほしいだけだから・・・」
「美容部にいるでしょう?」
手伝える後輩はたくさんいるだろうに・・・
「いやいや、それは口実だから」
と、管理部の静かなフロアに丁寧に挨拶しながら女性が入ってきた。
目線を上げる。
棚をカウンター代わりにして、社員でも管理部以外の人は中に入って来れないようになっている。
女性は加奈子だった。
珍しい。
「近藤さん少しよろしいですか?」
「なに?急用?」
内線ではなくわざわざなのが気になる。
近藤さんは管理部の私の上司になる人。
管理部は人事・総務・経理でなるが課ではない。
なぜ課ではないのかは知らない。
私は経理に所属している。
近藤さんが呼ばれてカウンターを周り、加奈子のそばまで行く。
何かこそこそと話をして、近藤さんが私に声を掛けた。
「緒方さん、森さんが手伝ってほしいらしいからお願い出来る?」
手伝い?
何を手伝わすんだ。
「はい」
近藤さんは加奈子のお願いを断れない。
二人は同期入社で、色々と加奈子は知っているらしい。
私はカウンターを周り、加奈子の前に立つ。
「なに?」
「そんな嫌そうな顔しないでよ。コーヒー出しを手伝ってほしいだけだから・・・」
「美容部にいるでしょう?」
手伝える後輩はたくさんいるだろうに・・・
「いやいや、それは口実だから」