穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
管理部のあるフロアはビルの6階にある。このビルは自社ビルではなく賃貸ビル。

4~8階までのフロアを住谷が本社として使用している。

6階は管理部と後は応接室が3つと喫煙室、休憩室がある。

応接を使用する時は休憩室のスペースにあるコーヒーメーカーを使うことになっているが、
普段はそれぞれの部署で行うことだけど、加奈子は私に話があるらしい。

「何人分?」

「4人」

「4人って一人で出来るよね・・・で、何?」

コーヒーを準備しながら、問いかける。

「5日連続らしいじゃない?」

やっぱりそのことか・・・

「月曜日は偶然だったけど、後は一緒に出勤してるから」

「えっ!?」

私の言葉にびっくりしたんだろう。

加奈子は驚いていた。

「そうなの?やっと付き合い始めた?」

「付き合ってない。”友達”だから」

「友達ね。まっ私は早川さんをいまいちわからないけど、咲希がそれでいいならいい」

「俺がなに?」

声を方向を見るとちょうど休憩室に入って私たちがいるスペースに顔を出した孝徳だった。

「お疲れ様です。いえいえ、咲希に友達って聞いてたとこです」

「”友達以上”だけどね」

孝徳はニヤッと笑って隣にある自販機でコーヒーを買って休憩室を出た。

コーヒー飲むなら入れてあげたのに・・・

「友達以上ってなに?」

「明日、ドライブに行く」

「はぁ~?」

大きく口を開いた。

「それって付き合っている言うよね?」

「付き合ってない。孝徳は”友達”って言ってくれてる」

「孝徳ね・・・いつの間に呼び捨て・・・じゃ月曜日にドライブ話聞かせてね」

そう言いながら、用意したコーヒーを持っていく。

「一人で大丈夫?」

「大丈夫。ありがとう」



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