穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
うーん・・・

まだ眠い・・・

もう少し・・・

相変わらず寝起き・・・悪いな・・・

ん?

ここ・・・

そんな自分にびっくりして目が覚めた。

キョロキョロとしてみる。

あっ孝徳の家に泊ったんだ。

隣で寝てるのかな・・・

キングサイズの端っこと端っこでそれぞれが眠っていたようだ。

真ん中はきれいに誰にも使われていなくて、少し寂しそう。

「おはよう」

私が起きたことに気づいたのか端っこの孝徳が声を掛けた。

「おはよう・・・私、途中で寝てた?」

「寝てた。ベッドまでお連れしましたよ」

「そのままソファ-でもよかったのに・・・」

ソファーでも充分に寝れたはず、でもベッドが心地よかった・・・

「ごめんね。ありがとう」

孝徳に否定的なことはあまり言いたくない。

「よく眠れた?」

「うん。朝は弱いけど、比較的気分がいい」

「それならよかった。今日はどうする?」

孝徳は上半身を起こして、訊ねてきた。

「今日?」

「そう今日」

「えっ?」

「どこか行く?」

「うーん。いつも休みの1日は家でゆっくりしてるから、家でゆっくりする」

「じゃここでゆっくりしたら?」

「えっ?」

「俺もゆっくりするから、お互い気にせずにゆっくりすればいい」

「ここは孝徳の家で私はゆっくり出来ない」

「そう?じゃ帰りたいって思うまでいたらいいよ・・・先に起きる」

そう言うとベッドからおりて、部屋を出ていった。

帰りたいって思うまで・・・

今は思わない。

なんで思わないのか・・・


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