穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
孝徳の入れてくれたコーヒーを飲みながら、自分の家かと思うくらいのまったり感。

あっサイレントにしたまま・・・

昨日、スマホをサイレントにしたままだった。

特に何かがあるわけでもないからいいんだけど……

バッグからスマホを取り出して見てみる。

あっ加奈子から・・・

「どうした?」

「加奈子からきてるから・・・」

「なんか急用?」

「全然。ドライブどうだった?って」

昨日の夜10時に届いていたらしい。

「よし。じゃ二人の写真でも送っとく?」

ソファーに座っていた孝徳は近づいてきて、私の肩を引き寄せた。

「ほらっ撮って」

促されて、スマホのカメラを起動させる。

私あんまり写真好きじゃないんだけど・・・

「はい貸して」

スマホを渡して、孝徳は二人の写真を撮った。

「送ってみて。今も一緒って。どんな反応が来るのか楽しみだね」

いやいや楽しみじゃないから・・・

言われるがまま文章を打ち写真を添付して送信。

すぐにスマホが鳴る。

相手はもちろん加奈子から。

「おはよう」

ーーおはよう。割りと早かったね。

「何が?」

ーー隠さなくてもいいわよ。早川さんにかわって。

そう言われて、スマホを孝徳に手渡す。

「加奈子がかわってって」

孝徳は私のスマホを耳にあて、ソファーに腰を下ろす。

「もしもし」

と、孝徳が言うと、きっと加奈子が何かを話し始めたのだろうな、聞き役に徹してる感じ。

「・・・いやいや考えすぎ・・・まだまだだよ・・・わかってるから大大丈夫・・・」

何を話してるのかわからない。

こういうのってなんかイヤな感じがするのは心が狭いかな?

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