穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
ランチの時間
加奈子はわざわざ管理部まで私を迎えに来た。
そんなことしなくても、逃げも隠れもしないわよ。
と、思いながら隣の孝徳に目を向ける。
今日はとても忙しそうにずっとパソコンとにらめっこしてる彼をランチに誘うことはしなかった。
「さっきのなに?」
エレベーターホールで加奈子にそう言われた。
「なにが?」
「早川さんを見てたから」
「ああ、ランチに誘うか迷ってただけ。今日忙しそうだから・・・」
「ふーん。で、どうなの?」
エレベーターが到着し、乗り込もうとすると上から乗っていた女性社員数人が中にいた。
「お疲れ様です」
お互いに声を掛け合い、沈黙する。
苦手だ。だから基本エレベーターは極力使わない。いつも階段だ。
「お昼どこ行こうか?」
と、突然加奈子が聞いてきた。
「どこでもいいけど?」
私がそう言うと加奈子はうーん。と、考え始めた。
エレベーターが1階に到着し、加奈子が開けるボタン押して、女性社員数人を先に降ろす。
少し躊躇ったように先に降りた女性社員。
会釈をしたのが2人、全員で6人だった。
彼女達が駅の方に行くのを確認し、加奈子は信号を渡り商店街の中に向かって歩き出した。
「私達が先に降りたら、ついて来るつもりだったと、思う」
ええっ!?
「なんで?」
「だって噂の緒方咲希だよ。あの中に早川さんを狙ってるって子がいたから」
さすがに社内情報に詳しい。
「孝徳ってモテるよね?」
「モテるって思うのに、本人興味がないんだよね。唯一、彼の女性関係の噂は咲希だけだからね」
「私達は“友達以上恋人未満”だから」
「それでもよ。端から見たらそうは見えない。付き合っているようにしか見えない」
商店街の中にある小さいパスタ屋さんに入り、ランチを注文した。
「そうかな?孝徳は誰にでも優しいでしょう?」
「わかってないね。早川さんの咲希に対する優しいは特別。で、ドライブはどうだった?」
「昨日、孝徳と何を話してたの?」
気になっていた。
孝徳は私のことを心配してるんだよ。って教えてくれたけど・・・
「もしかして、私が早川さんと話してたのがイヤだった?」
私は俯いて何も言えない。
「咲希ったら可愛い」
なによ。可愛いって。
加奈子はわざわざ管理部まで私を迎えに来た。
そんなことしなくても、逃げも隠れもしないわよ。
と、思いながら隣の孝徳に目を向ける。
今日はとても忙しそうにずっとパソコンとにらめっこしてる彼をランチに誘うことはしなかった。
「さっきのなに?」
エレベーターホールで加奈子にそう言われた。
「なにが?」
「早川さんを見てたから」
「ああ、ランチに誘うか迷ってただけ。今日忙しそうだから・・・」
「ふーん。で、どうなの?」
エレベーターが到着し、乗り込もうとすると上から乗っていた女性社員数人が中にいた。
「お疲れ様です」
お互いに声を掛け合い、沈黙する。
苦手だ。だから基本エレベーターは極力使わない。いつも階段だ。
「お昼どこ行こうか?」
と、突然加奈子が聞いてきた。
「どこでもいいけど?」
私がそう言うと加奈子はうーん。と、考え始めた。
エレベーターが1階に到着し、加奈子が開けるボタン押して、女性社員数人を先に降ろす。
少し躊躇ったように先に降りた女性社員。
会釈をしたのが2人、全員で6人だった。
彼女達が駅の方に行くのを確認し、加奈子は信号を渡り商店街の中に向かって歩き出した。
「私達が先に降りたら、ついて来るつもりだったと、思う」
ええっ!?
「なんで?」
「だって噂の緒方咲希だよ。あの中に早川さんを狙ってるって子がいたから」
さすがに社内情報に詳しい。
「孝徳ってモテるよね?」
「モテるって思うのに、本人興味がないんだよね。唯一、彼の女性関係の噂は咲希だけだからね」
「私達は“友達以上恋人未満”だから」
「それでもよ。端から見たらそうは見えない。付き合っているようにしか見えない」
商店街の中にある小さいパスタ屋さんに入り、ランチを注文した。
「そうかな?孝徳は誰にでも優しいでしょう?」
「わかってないね。早川さんの咲希に対する優しいは特別。で、ドライブはどうだった?」
「昨日、孝徳と何を話してたの?」
気になっていた。
孝徳は私のことを心配してるんだよ。って教えてくれたけど・・・
「もしかして、私が早川さんと話してたのがイヤだった?」
私は俯いて何も言えない。
「咲希ったら可愛い」
なによ。可愛いって。