穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
何故、勉強を余儀なくされたか。

それは部内会議の場にあった。

管理部16名全員での会議。

滅多にないこの会議の場で部長が突然言い出した。

「資格試験などを進んで取るといくことをこの管理部から始めようと思う」

何を血迷ったんだろう?と、誰もが思う。

そんなの自分で決めることだよね。

勉強をしてる人は沢山いる。

私だって、会社に入ってから取った資格の方が多い。

「必ず一つは自己評価シートに書ける資格を取ること」

ええっーとそれぞれで声が上がる。

孝徳と私、その他数人は何も言わなかった。

最近、勉強から遠ざかってたな。と、思いながら何しようかな~と、私は考えていた。


その日の夜に孝徳と資格の話になった。

孝徳は今すでに始めている勉強を継続するらしい。

すぐに結果が出るものじゃないらしい。

私はいつか取りたいと思っていたことを再び勉強する。

峻と別れた後に必ず取る。って意気込んだけど、勉強出来る状態じゃなかった。

その資格を孝徳は持ってる。

教えてもらえることもあり、週末土日どっちか1日は勉強の為の時間と二人で決めた。

学校に通う選択肢はお互いになかった。

で、現在に至る。

隼人と一緒に住んでいる時は別々の部屋にいた。リビングに隼人のパソコンデスク、寝室の備え付けのパソコンデスクに私のパソコン。

私は同じ部屋にいることが出来ないと思っていた。

でも孝徳とは違う。

この違いはなんだろう?

それで、今日もまたキングサイズのベッドの端と端で眠る。

最初から週末に帰ることはしてない。

でも“友達以上恋人未満継続”の関係は継続中・・・

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