穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
孝徳の大切な人・・・

「ちょっと、こうだいさん」

孝徳は一人で慌ててる。

そんなふうに言ってくれてるんだ。

「そうそう、だから咲希ちゃんもこうだいのこと専務なんて思わずにこうだいって言ってね」

お姉さんは孝徳のことは置いといて、そう言った。

「ありがとうございます。じゃ私もこうだいさんってお呼びしていいですか?」

「いいよ。それの方が嬉しい」

ビールが4つ運ばれてきた。

「じゃみらい・・・はやめとこう」

と、お姉さんが言って途中でやめた。

みらい・・・?

「そうだね。それはやめとこう。じゃ相変わらずの俺達と咲希ちゃんとの出会いに乾杯」

こうだいさんが続いて言って乾杯の声を掛けた。

私との出会いって?

躊躇いながらジョッキを4人で合わせる。

躊躇いは私だけみたいだ。

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