穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
迎えに来てもらい、二人で彼のマンションに向かう。

夜は一人で歩くなって言われてるので、いつも大人しく待っていた。

「この後、飲む?」

歩きながら聞いてみた。

「そうだなぁー二人がいるわけじゃないけど、お祝いしようか?」

「うん。そうしよう」

孝徳のマンションから少し歩いたところにあるコンビニに立ち寄りお互いに飲む物をカゴに入れる。

「お祝いはワインだよね」

ワインが3本カゴに入っている。

後はチューハイとおつまみ。

「また寝そうだな」

最初に孝徳のところに来たとき、ソファーで寝たのを思い出す。

「今日は寝ないように気をつける」

「寝たら、俺が何してもいいことにしようか?」

えっ!?

私は孝徳を見上げる。

孝徳の顔はニヤッとしている。

意地悪な笑み。

「いいよ。孝徳は何もしないでしょ」

私がソファーで寝ちゃっても何もしない。

「寝てみろよ」

今日はやけに意地悪なことを言う。

「じゃ寝ないように気をつける」

「気をつけてください」

お会計を済ませる。

孝徳の家へと通り過ぎた道を戻る。

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