穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「お二人ですか？」

加奈子と二人で入ると店員さんが席を確認しながら、案内されそうになる。

「あっ３人です。後で一人来ますので」

加奈子が二人という前に早川さんが来るかもしれないので、３人座れる席を確保する。

「なんで３人？」

案内されたテーブル席に向かい合いに座る。

すぐにハンバーグランチを二つ注文した。

「あと一人来るから・・・そろそろ、あっ来た来た」

ちょうど、扉が開き早川さんが入ってきた。

すぐに気づき、テーブル席に来て私の隣に座る。

「お疲れ。美容部の森さんだよね。早川です」

そう、加奈子に挨拶した。

「えっどういうこと？」

そりゃそうだよね。

「説明を俺からしようと思って・・・」

「二人は付き合ってるの？」

「なんでそうなる？」

「だって、早川さんは今まで住谷の特定の女性と一緒にいるのを見かけたことがないって有名だった」

「へぇ～そうなの？」

加奈子の情報に私が驚く。

「咲希は黙ってて、どうして咲希なの？」

少し怒っているのかと思うくらいの口調だった。

なんでそんな口調？

「どうしてって、じゃ説明ね。たまたま偶然会ったんだ。俺がコンビニを出ようとしたら、そこに緒方さんが通り過ぎようとしていて、ちょうど挨拶を交わした。だから会社まで一緒に歩いた。それだけだよ」

「ホントに？」

「ほんとだよ。なぁ」

と、私に同意を求める。

少し違う気がするけど、まっいいか。

「そういう感じ」

その時、ハンバーグランチが３つ運ばれてきた。

話は一時中断。

一口ハンバーグをパクッと食べる。

美味しい・・・

幸せ・・・
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