穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「じゃ咲希の好きな緑と水な」

と、孝徳が言い、二人はマンションを出た。

私の好きな緑と水は、緑は自然と水は水辺。

「ねぇ、突然なんでドライブ?」

と、車に乗り込み走り出し時に私は声を掛けた。

「ん?なんか咲希がどっか行きたそうだったから・・・」

えっ?

私は運転している孝徳を見つめてしまった。

「咲希、なんかあった?」

と、尋ねてきた。

「なんかって?」

「なんかはなんか・・・なんかいつもと違う感じがするから・・・」

「いつもと違う?何もないけど・・・」

「そう?それならいい」

孝徳の言葉に私は?がいっぱい。

なんだろう?

特に何も変わらない。

ただ、社長の奥様に言った『はい』は"素直な気持ち"だったのだろう。

自然と出た返事。

でもだからと言って、何も変わらない。

何かを感じてしまえば、"友達以上恋人未満"の関係が崩れる。

崩したくない。

その思いが私は強い。

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