穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
土曜日

加奈子とショッピングモールへと向かう。

私はあまり乗らない電車に揺られて、少し疲れた。

加奈子が「ここにしよう」って言った場所はショッピングモールの隣にあるちょとした公園だった。

公園?

「話しがあったんでしょう?」

と、加奈子の顔が全てお見通しって言ってる。

「なんで?」

「だって、土曜日にわざわざ。それに試験勉強の追い込み時期でしょう?」

池の側にある屋根つきで丸テーブルまでついてるベンチに座る。

「で、何があったの?」

自販機で買ったペットボトルのお茶を開けながら、加奈子は聞いてきた。

「うーん・・・」

「時間はたっぷりあるから、話したくなったら言って。その間に会社の面白情報話してあげる」

と、加奈子が話してくれたのは、誰と誰が付き合ってるとか、会社の噂を色々と教えてくれる。

でも全く入ってこない。

「極めつけは極秘らしいけど、専務が結婚するって」

えっ!?

それには反応した。

極秘なら加奈子が知ってるのはなぜ?

「あらっなんで専務に反応したの?」

あっ・・・

聞いてないことを気づいてるんだ。

ごめんなさい・・・
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