星月夜
「いらっしゃいませ‥‥
ご注文は‥‥」
「今日、何時まで?」
――ビクッ!
「‥‥ご注文はお決まりでしょうか?」
私は彼の言葉を無視してあくまでも店員の態度で接する
「‥‥じゃぁコーヒー」
「かしこまりました」
お辞儀をして席を離れようとした時、私の左腕が掴まれた
彼に掴まれた左腕が熱い‥‥
「――終わるまで‥待ってる」
彼は私の目を真っ直ぐ見てそう言った
「‥困ります」
私は左腕を払うと急いでその場を離れた
コーヒーを運んだ時、彼は書類の様な物を広げていて私とは目を合わせなかった