星月夜
「あ‥でも‥‥」

「絶対参加だからね!」



反論するも聞き入れて貰えそうになく、一刻も早く帰りたかった私は渋々頷いた


「お疲れ様でしたっ!」



「はい、お疲れー。気をつけて帰るんだよー」


まるで子ども扱いの態度に私は苦笑いしながらも、いつもの事だと聞き流す


それよりも早くこの場を離れなければっ‥‥



そう思い従業員出入り口を開けた瞬間‥‥


私は石の様に固まった



「‥何‥で‥」


「待ってる、って言ったじゃん」




そこに立っていたのはさっきまで店内に居たはずの彼だった




 
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