星月夜
「私は話すことなんかありませんから!」
彼の横を通り過ぎようとした時‥お決まりの様に腕を掴まれる
「‥放して下さい!」
私は何とか逃れ様と身体を捻って抵抗した
「久しぶりに会ったんだし、飯でも付き合ってよ」
彼はそう言って私を無視して腕を掴んだまま歩き出した
「ちょっと!放してっ!」
私があまりに叫ぶもんだから通り過ぎる人に注目されている
すると…今まで歩いてたのとは別の方向に私は引っ張られた
私の背に壁にぴったりと押し付けられていて目の前には滝沢先輩が立ちはだかる
「今すぐここで黙らせてあげようか?」
そう言って不敵に笑う彼の顔が段々と近づいてくる