星月夜
その意味を理解した私は手で彼を遠退けようとするけど、その手さえ押さえられてしまった
「ち、ちょっ!ちょっと!待って下さい!
行きます!黙りますからっ!」
私は最後の抵抗とばかりに顔を背け目をギュッと瞑った
しばらくすると真上からククッと言う笑い声が聞こえてきた
恐る恐る目を開けると‥‥
滝沢先輩が肩を震わせて笑いを堪えていた
‥‥からかわれたっ!
頭にきた私は笑いを堪えてる滝沢先輩の足を思いっきり踏みつけた
「ククッ‥‥ごめん、七瀬ちゃんがあまりにも可愛くて‥‥。ほら、行こう」
そう言って先輩は今度は私の手を握って歩き出した
私はさっきの様に抵抗する事なく黙って先輩に着いていった