星月夜
その年、3年生だった瞬と美鈴先輩と滝沢先輩は揃って高校を卒業した
瞬と離れるのはとても寂しくて不安だったけど
唯一救いだったのは‥‥
瞬と美鈴先輩が違う大学に進学したから
美鈴先輩は看護師になるために専門学校へ進学した
瞬と滝沢先輩は同じ大学だったけど、それでもいくら幼なじみでも今よりは確実に会う時間が減るはず
そしたら瞬は私だけを見てくれるようになるかも
そんな淡い期待を胸に抱いていた
そして更に2年後‥‥
私は猛勉強の末に瞬と同じ大学に進学する事が出来た
学部は違ったけど同じサークルに入ったり一緒にお昼を食べたり‥‥私はなるべく瞬と一緒に居る様に心がけた
全ては美鈴先輩を忘れて貰う為に‥‥
美鈴先輩は時々私たちの大学に現れた
滝沢先輩に会うために
けど、そうゆう時は大抵4人で何処かに出掛ける
小学校からの付き合いだと言うこの3人の中に私が入れる訳もなく、いつも疎外感を感じていた
それでも瞬の傍を離れたくない私は必死で耐えていたんだ‥‥