星月夜


その後どうやって家に戻ったのかは覚えてない


ベッドの上で眠ることも出来ず
ただひたすら時が過ぎるのを待っていた




ベッドの中で泣き疲れた私はいつのまにか眠っていた


目を覚ました時は
もう空は明るさを取り戻していた


瞬の居ない朝が始まる


瞬の居ない人生が始まる



悲しみの中で


胸がガサガサと音を立てていた






♪~♪~♪


静まり返った部屋に鳴り響く携帯の着メロ


瞬からの着信じゃないことは音を聞けばすぐにわかった



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