星月夜
ガサガサガサ・・・
胸のザワツキが一層増していく
何かに引き寄せられるかのように私は携帯を手に取る
知らない番号からの着信
ガサガサガサ・・・
何かを知らせるようにココロが音を立てる
鳴り止まない携帯の通話ボタンに手を掛けた
『・・・片岡さん・・・?』
電話の向こうからは聞き覚えのある声が届いた
「滝沢先輩・・・?」
滝沢先輩が私に電話を掛けて来るなんて初めての事だった
それもこんな朝早くに、何の用事だろう