星月夜
ゴロリと床に寝転がって写真集を高く持ち上げた
一ページずつ時間を掛けてゆっくり捲る
満天の星空に吸い込まれそうになりながらも
もしかしたらこの中に瞬の星もあるんだろうか
なんて‥バカな事を考える
きっと、その隣には美鈴先輩がいるのに
「‥‥バカみたい‥‥」
私はそう呟いて目を閉じた
その瞬間、頬を一筋の涙が伝った
私は‥‥いつになったら瞬を忘れる事が出来るんだろう
そんな私の顔にヒラヒラと舞い降りた一枚の紙‥‥