星月夜


「え?あ…、嘘!降ろしてください!」


滝沢先輩に抱っこされたまま私は部屋の前まで運ばれた


滝沢先輩に言われるままオートロックを解除し、エレベーターのドアまで操作した



「鍵は?」


部屋の前に着くと先輩は私を抱えたままそう言った



「え?バックの中………あ!私のバックは!?」



私は自分の手にバックが握られて居ないことに焦り出す



「俺が持ってるよ。いいか、下ろすぞ?ちゃんと両足で立て」


そう言った彼はやっと私を解放してくれた



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