星月夜
「滝沢くんのお知り合いだったのね?」
滝沢先輩とお姉さんは顔見知りらしく親しげに会話をした後注文をした
滝沢先輩はハンバーグカレーだって。
ハンバーグとカレーって…。
滝沢先輩の子どもっぽいセレクトに思わず口を緩めた
「先輩はここ良く来るんですか?」
「んー、時々な。ディナーもやってるから仕事で遅くなる時なんかは利用させて貰ってるよ」
夜はまたメニューが違うらしく今度は夜来るか、なんて言ってる滝沢先輩
……“今度”があるのかな?
とりあえず、ランチが来る間私はキョロキョロしてると…
店の入り口にあまりお会いしたくない人物が立っていた
彼女は私と滝沢先輩に気付くとこちらに向かって歩いてきた
「あら、滝沢主任。こちらでランチでしたの?誘って頂けたらご一緒しましたのに」
さっき私と話した声のトーンとは明らかに数段回上がってる
そして、目の前に居る私は完全に無視らしい
「私たちもご一緒しても宜しいですか?」
彼女がそう言うと後ろにいた女の人たちは目を輝かせた