星月夜
「凄っ!何これ!お店で出せるくらい美味しい!」
滝沢先輩が作ってくれた鯖みそと煮物。
お母さんが作るものとはちょっと味付けが違ってたけど、めちゃめちゃ美味しい!
瞬といい滝沢先輩といい
なんで私の周りの男の人って料理が上手いんだろう
ちょっと自信なくしちゃうんですけど
「滝沢先輩っていいお嫁さんになれますね」
料理だけじゃなくあのキレイに片付いた部屋みたら掃除とかも上手そうだし…。
私の呟きに『はぁ?』と言って滝沢先輩は目を丸くして驚いた
「じゃぁ、七瀬が俺を養ってくれるか?」
すぐに意地悪な顔になってそう返された
「嫌です。だってどう考えても滝沢先輩の方が収入上じゃないですか。私じゃ養えません」
「まぁな。じゃぁ、七瀬の事嫁に貰ってやろうか?」
「そうですね、あと10年経ってもお互い独身だったらお願いします」
私は10年後も独身だろうけど、滝沢先輩は確実に違うだろうな