一人称が私から俺に替わる時
─コト

「どうぞ、ココアだけど」

「すみません、ありがとうございます」


温かいココアが身体に染み渡りますね〜♪

同じ女性なのに殺風景なお部屋ですね…


一宮さんをよくよく見ると…あ、気にしていたらダメだから気にしないでおきましょう。

「で、鍵は何処で落としてきたの?」

「分かりません;;;」

「はぁ…貴女って…いいように言えばほっとけなくて、悪く言うとおバカさんかしら?」


ん?どちらも貶している気が……


─ピピッ

「あ、お湯が入ったわね、日咲ちゃん入りなさい」

「え…?あ、お風呂ですか?それじゃあご一緒しませんか?」

「ブフッッ!」

あらあら、コーヒーが;;;

「日咲ちゃん貴女分かって言ってる?そうよね?!;;;」

「何がでしょう?」

分かって?……分かって……あ!分かりました!…

成る程…そうですよね、人には人それぞれのコンプレックスがありますよね…


一宮さんは丸みのない=胸がない事を気にしてらっしゃるんですね…

「すみません、気付くのが遅くなりました!一人でお風呂頂いてきます」

「分かってくれればいいのよ…ビックリして心臓止まるかと思っちゃったわよ;;;」



あぁ…本当に悪いことをしてしまいました…

「ゆっくり温まればいいわ」

「ありがとうございます」

タオルやら服やらを貸してもらい、いざ、お風呂です♪
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