一人称が私から俺に替わる時
一宮・視点

日咲ちゃんを幾度か助けてきて分かった事は3つ。


1。S級天然鈍感少女。


2。ほっとけなくて、ふわりと笑う顔がとてつもなく可愛い。


3。……いつのまにか…恋愛感情で見ていた。




だから、あんなコトをした。

消毒も勿論なんだけど、早くしないと誰かに取られるって言う男の危機感があったのよね……


私の下で真っ赤になりながら目を潤まして私を見る日咲ちゃん。




可愛いにも程があるんじゃないかしら?



止まらなく……なるでしょう?…


「さて、おしまいね」


「え…?」



何?その物足りないみたいな目は…;;;

私も男のジジョウがあるのよ;;;


「なぁに?」

「……な、何でもないです!///」

「クス、またしてあげるわよ」

「〜〜////」



あー、ダメ。



可愛すぎるわ…



「そんな誘う顔をしないの」

─ビシッ

「あたっ!……酷いですデコぴんとか」

「ほら、今日はもう帰んなさい?じゃないと私、オオカミになるわよ?」


「できれば人間でいてください。分かりました、それじゃあお邪魔しました」


─ガチャン



「はぁぁぁぁ……頑張ったわ私!」

なんとか理性の手綱を離さずすんだ自分を褒め称えた。
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